AGFAのフィルム
AGFAが昨年写真感光材部門を分離してできたのが、AGFA PHOTOであったが、先日破綻した。
内式リバーサルフィルムを世界最初に作った会社であり、古くは第2次大戦中に金増感法を編み出した会社である。(間違っていたらすいません)。
このように歴史ある感材メーカーも破綻に追い込まれるという銀塩フィルムシステムの状況は悲惨たるものである。
かつてはLPがCDに変わったようにアナログからデジタルへという時代の潮流は止めようもない状況のようである。
私もDSLRを導入しても、作品作りはほとんど銀塩での撮影へと結局は戻ってしまった。デジタルは手軽であるが、やっぱり何か違うのである。被写体と自分との距離感・雰囲気・緊張感・思考が一度に凝縮された世界が銀塩写真の世界なのであるが、デジタルにはその中で緊張感と思考がないような気がして仕方ない。
また、作品として最終的に仕上げたときに、その立体感と質感で圧倒的に銀塩プリントのクオリティには敵わない。もう既にカラーではデジタルと銀塩プリントのこのような比較ができない時代になりつつあり、末期症状になりつつある。せめて白黒だけでもこのようなアナログでスローな世界が残ってもいいのではないだろうか?
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