大きなCCD
Mamiya ZDは
DALSA社製CCD FTF4052C 22 Megapixel Color CCDを使っている。
同社のHPにしっかりMamiyaZDが出ている。
このカメラの凄いところはCCDの大きさだけではない。
天体写真屋から見るとCCDの前に付いている赤外線カットフィルターはなんとも邪魔な存在である。
それが簡単に交換できるようになっているのである。
ただし、残念なことにこのDALSA社はPHILIPS系の会社であり、要するに例のMZ-DigitalとCONTAX N Digitalの
フルサイズDSLRのCCDを作ったところである。案の定、天文雑誌の記事によると、ZDはノイズが多いということが指摘されている。まあ、ノイズが大きいというのは長時間露出での話であるのはいうまでもない。
大きなCCDといえば、PENTAX645DはKodakのCCDである。
このCCDはDALSAのものより小さく38.8 mm x 50.0 mm である。
しかし、Kodakのいい点はCCD方式では比較的ノイズが少ないことである。
まあ、P645Dでは冷却装置がついているものではないから、長時間露光のノイズレベルは現状レベルに違いないし、小型・軽量設計が熱対策には逆効果に働くし、この方針がどうせ仇になるに決まっているのは目に見えている。あのモックアップの大きさから言って期待できないだろう。
オプション改造で冷却装置をつけられるようなボディにしてくれたら、天体写真屋も興味を示すかもしれない。
ついでに、フィルターも交換方式にして欲しいものである。あとはノイズ的に有利なCMOSの大きなイメージセンサーをサムソングループで作ってくれることを期待したい。
本当に大きなCCDは世の中にはすでにあるのである。それはFairchild社CCD595である。
そのスペックは、9216 x 9216 full frame CCD, 画素サイズ8.75µm x 8.75µm pixels, 大きさ80.64mm x 80.64mmである。
こんなのを使うのは天文台や航空写真が主な用途で、軍事目的に使われることが多い。
だから、べらぼうに高いのは言うまでもない。ですから、このようなCCDは現状では現実離れしている物だろう。しかし、このようなものもあるということは知っていて欲しい。
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