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10 November 2007

初心者は何を買うべきか2

 初心者は何を買うべきかの続きである。

 今回は、「3万円しかもし予算がないということである場合」、どうしたらいいかについて、個人的意見を書いてみたい。

 結論から言うと、「天体望遠鏡を買わずに、双眼鏡を買うことをお勧めします」ということになるだろう。

 なぜかというと値段の割に結構見えるからである。それと昼間も使えるし、天体以外の用途にもOKだからである。恐らく天体望遠鏡をはじめて買う方はほとんどの方が双眼鏡もない人が多いような気がするからである。星以外にも使えるということは、投資対効果の点でも優れていると思うのである。

 双眼鏡を買う場合は、小型の手軽なものが通常の風景とかを見るのにはいいのであるが、天体用の最低の大きさは、7倍50mm(7X50と通常記載している。倍率7倍、レンズ口径50mmという意味です。)である。これは眼視観測先進国アメリカの最低ラインの大きさとなっているからである。事実、この大きさの物が品数も豊富で安い物から高額の物まで市場にはたくさん供給されている。双眼鏡の世界の主力市場はアメリカなので、アメリカ向けの仕様の双眼鏡が多く作られているので、いろいろな意味で一番売れるものが安くていい物が多いのが資本主義の経済の常であるからだ。ということで、7X50を買うことをお勧めする。その7X50双眼鏡の重さは大体800g~1.5kgくらいの間の製品が多く、やや重いのであるがこの重さは、ほぼ一眼レフカメラ一台分とほぼ同じなので、そんなに重いとは決して思わない。
 何を隠そうアメリカの最近の最低ラインが15X80クラスに移っているからである。日本はそういう意味ではまだまだ遅れているという感じである。

 予算3万円の割り振りであるが、双眼鏡本体に2万円~2.5万円くらいのものを買い、残りの5千円~1万円でカメラ三脚とカメラ三脚アダプターを買うという手がいいと思う。良心的な天体望遠鏡店ではこのくらいの値段内に三脚とのセットが大抵セット販売されている。普段聞き慣れないメーカーでも良心的なメーカー品であれば、そんなに酷い物はないことが多く、結構見えるものである。天体用として買う場合は、三脚に固定するのはよく観察するためで、見ていて疲れないので、必ず一緒に買ってほしいアイテムである。

 過去の日記にも触れたように、日本の双眼鏡は一流カメラメーカーブランドでもほとんどが鎌倉光機で作ラレテイルものが多い。性能の実力差は値段にほぼ比例している。品質はそのメーカーが製造を依頼する際に要求精度をどのくらいに設定したかで決まるといっても過言ではない。ということで一流メーカー品であれば大抵問題がないはずだ。買うときは専門店で買う方が間違いない。

 それで、どのくらい見えるかというと、月はクレーターもちゃんと見える。木星は縞模様はさすがに無理であるが、ガリレオ衛星も見える。主なメシエ(M)天体である星雲・星団も見える。ただし、空の暗い所というのは当たり前のことですが念のため。
土星の輪が見たいという時はさすがに双眼鏡では無理なので、その場合は天体望遠鏡ということになる。しかし、3万円で買えるような天体望遠鏡では土星の輪が想像しているように見えるわけではないので、期待しない方がいい。大抵、みんな教科書,図鑑やポスターの土星写真のイメージが刷り込まれているので、あれらは大抵大望遠鏡ならいざ知らず、現在では探査衛星の写真やハッブルスペーステレスコープの写真もあるので、凄い土星の写真であるのは当然なのである。それのイメージを想像して、実際に小さな天体望遠鏡で土星を見たときはかなりショックを受ける人が実に多いのも事実である。

 ということで、3万円の予算なら天体望遠鏡を買うのを止めさせる私の主な理由の紹介(意見)である。

 どうしても天体望遠鏡がほしいということなら、5万円くらいの予算は最低用意された方がいいだろう。
次回はこの価格帯について私見を述べてみたい。

 本BLOGはコメントを受け付けているので、意見がある人はどんどんコメントしていただければと思う。

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